ダイアモンドとは何かと聞かれると、即答できますでしょうか?今回はダイアモンドが何から出来ているのか、ダイアモンドと呼ばれるようになった語源や歴史などをGIA G.Gの資格を持ったダイアモンドのプロが簡単に概要を解説します。
何から出来ている?
ダイアモンドは99.9%炭素で構成されています。
実は鉛筆やシャープペンシルの芯も同じく炭素から出来ています。
同じ炭素でも炭素原子の結合構造パターンが違うだけでダイアなのか芯なのかと大きく性質が異なってくるのです。
語源は?
元は「ADAMAS(アダマス)」から"A"が取れて「DAMAS」から「DIAMOND」になったと言われています。
アダマスとは「征服されざるもの」という意味があり、ギリシャ神話ゼウスの父親であるクロノスが所持している"鎌"が非常に硬い石から出来ていると言われていますが、その原材料がアダマスなんですね。アダマスの他に、アダマントやアダマンティとも呼ばれています。
ちなみに、ダイアモンドの和名は金剛石になります。
丈夫なのか?
ダイアモンドは、モース硬度(ひっかき傷や摩擦に対する硬度)が10と最高値の丈夫さを持っていますが、靭性(割れや欠け等の破壊に対する抵抗力)は7.5と瞬時に与えられる衝撃には弱いとされています。
ダイアモンドといえば硬いというイメージがありますが、取り扱いには注意が必要になりますね。
用途は?
ダイアモンドの用途としては、ほとんどの方が一番にイメージされると思われるリングやジュエリーなどの宝飾になります。
ただし、ほんの一部はインクルージョンの兼ね合いでダイアモンドの価値として落ちるものは丈夫さを活かして工業に使用されます。
インクルージョン等に関してはこちらのページで解説しております。
ダイヤモンド産業を作り上げたのは?
昔のCMで「ダイアモンドは永遠の輝き」のフレーズで有名だった「デビアス社」になり、原石の採掘から流通、宝飾としてのダイヤモンドの供給と流通をほぼコントロールされています。
また、デビアス社を作ったのは「セシル・ローズ」という方で、ダイアモンドの父と言っても過言ではない方になります。
これらに関しては解説するととても長くなるので、また別の機会により詳しく解説するかもしれません。
ちなみに、ダイヤモンドの価値基準はGIAという会社で提案されている「4C」と呼ばれるものが世界的に一番メジャーな評価基準となっております。「こちらのページ」で解説しておりますので、興味がある方は御覧ください。
合成ダイヤモンドの流行
以前から作られていたものの、数年前にニュース等で"合成ダイヤモンド"が取り上げられるようになり、新品業界のみならず古物業界にも大きなインパクトを与えました。
合成という名前ではあるものの、天然よりも安価なのに構成は天然と変わらず、ルーペでは判断できないレベルの合成ダイヤモンドの登場に、ダイヤモンドの価格はどうなっていくのかという心配が業界の中で話題となりました。
結果的に、大きなダイヤモンドは価値に変動は無く、小さなダイヤモンドの価格だけ一時的に下がったものの、2021年10月現在は元の価値に戻っています。
やはり人は天然に価値を感じるという所と、判定機を用いれば天然か合成かを判別する事ができたため、結果的に影響がなかったようです。
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いかがだったでしょうか。今回は簡単にダイヤモンドを解説させていただきました。
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