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【プロが教える】世界三大宝石とは?ある三拍子が揃ったあの有名な宝石について解説

色石の頂点、世界三大宝石をご存知でしょうか?宝石と言えばダイアモンドを連想される方もいるかもしれませんが、実はダイアモンドは世界三大宝石に含まれていません。今回はそんな世界三大宝石とは何なのか、GIA G.Gの資格を持ったプロが簡単に解説します。

 

世界三大宝石とは?その理由は?

ルビー(Ruby)、サファイア(Sapphire)、エメラルド(Emerald)

この3つが世界三大宝石となり、それぞれ赤、青、緑を一般的にイメージされる宝石になります。

なぜこれらが世界三大宝石と呼ばれるようになったかの主な理由は3つあります。

1.希少性

なかなか取れない希少性、レア度

2.モース硬度

いわゆるひっかき傷に対する硬さ

3.キレイ

一番大事な部分ですね。赤、青、緑という色を綺麗に出せる

次に、宝石それぞれに関して解説していきます

 

ルビーとは?

■語源

ラテン語の「ルベウス」から来ており、"赤色"という意味になります。

■誕生石

7月の誕生石になります。

■硬度

ルビーの硬度は10段階の内、"9"となっています。ダイアモンドは最高値の"10"でルビーの"9"と1しか差はないのですが約140~150倍程、硬さに差があります。


■色因

クロムというものが入ってくる事により、赤色に変化しています。

■効果

上から光を当てた際にインクルージョンが照らされ、光の筋がまさに星のように見える効果を、「スター効果」または、「アステリズム効果」と呼びます。


■主な産地

ビルマ(現在のミャンマー)産のルビーが高品質と言われています。

■色

ピジョンブラッド、ビーフフラッドと直訳すると鳩の血や牛の血のように綺麗な赤色だと言われています。

■処理

天然の宝石ではありますが、大半は色の改善のために加熱処理が加えられています。もし非加熱のものがあれば加熱処理されているものより更に希少性が増します。

 

サファイアとは?

■語源

こちらもラテン語の「サッピルス」から来ており、"青色"という意味になります。

■誕生石

9月の誕生石になります。

■硬度

サファイアの硬度はルビーと同じく、"9"となっています。

■色因

鉄やチタンが入る事により、綺麗な青色に変化していきます。

■効果

こちらもルビーと同じく「スター効果」を有するものがあります。

■主な産地

主にミャンマーとなるのですが中々見る事ができない幻のカシミール産と呼ばれるサファイアもあります。

■色

幻のカシミール産はコーンフラワーブルーと呼ばれ、それ以外にはもっと濃い青色のロイヤルブルーと呼ばれています。

サファイアと言えば青色をイメージされるかと思いますが実は青以外にも黄色や黒、ピンク等様々な色のサファイアがあり、ファンシーカラーと呼ばれています。これらは頭にその色を付けて呼ばれます。例えば、黄色であればイエローサファイアになりますね。

■処理

こちらもルビーと同じく、大半は加熱処理がされており、もし非加熱のものがあれば更に希少性や価値が増加します。

 

エメラルドとは?

■語源

サンスクリット語(現 インド語)「スマラカタ」から来ており、"緑の石"という意味になります。スマラカタからどうエメラルドに変化していったかまではプロとしても謎ですが・・・。

■誕生石

5月の誕生石になります。

■硬度

"7.5"~"8"と幅があります。エメラルドはインクルージョンが多い宝石なのですが、その中でもインクルージョンが少なければ"8"、多ければ"7.5"と個体差があります。

■色因

クロム、バナジウム、鉄が入る事により、緑色になっていきます。

■効果

「スター効果」を有するものと、「キャッツアイ」と呼ばれる一直線の光の筋が見える効果のものもあります。


■主な産地

有名なのはコロンビアとなるのですが、その中でもムゾー鉱山から取れた物はより希少性も高く、色も綺麗と、かなり価値が高くなります。

■処理

エメラルドはインクルージョンが多い宝石になるので大半はオイル含浸という処理で傷を見えにくくするという処理がなされます。稀にノンオイルと呼ばれる処理がされてないエメラルドが存在していますが、かなり希少でなかなか見る事は出来ず、価値もかなり高価です。少しだけオイル含浸がされているF1と呼ばれるものもあり、こちらも通常のものより高価になってくるエメラルドになります。

■種類

エメラルドにはトラピッチェエメラルドと呼ばれる亀の甲羅のような模様が付いたものや、通常のエメラルドよりも価値が高くなる、エメラルドに何らかの影響で赤色に変化したレッドベリルと呼ばれる種類が存在しています。

 

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本来はそれぞれの宝石でもっと解説する所はあるのですが、今回はざっくりと三大宝石に関して解説させていただきました。

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  • この記事を書いた人

エコリングtheオークション編集部

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