2025年10月22日(水)、東京・京橋で開催された「Reuse×Tech Conference for 2026」に、弊社 株式会社エコリング はBtoB中古ブランドオークション「EcoRing the Auction(エコオク)」として出展しました。
本カンファレンスは、リユース業界の最新動向やテクノロジー活用による市場成長の可能性を探る場として、多くの業界関係者や事業者が参加しました。弊社も出展を通じて、エコオクの取り組みや国内外の市場動向を紹介し、リユース業界における弊社の立ち位置を改めて発信しました。

エコオク出展の背景と目的
エコオクは2017年のサービス開始以来、国内最大級のBtoB中古ブランドオークションとして、ブランドバッグや時計、宝石、カメラなど多岐にわたる商材を扱っています。
今回の出展では、国内外のリユース事業者に向け、弊社の取り組みを紹介しました。この出展により、エコオクが国内外の事業者に提供する価値や、安心・安全な取引の仕組みを知っていただく機会となりました。


講演会での弊社の取り組み紹介
同日15:30‐16:20には、弊社 合田香織 常務取締役 が登壇するセッション「リユース市場のこれからをみんなで考えよう!〜課題と成長機会を探る〜」が開催されました。
登壇者には、株式会社ジモティー 代表取締役 加藤貴博氏、株式会社ベルベットジャパン 代表 原田大作氏も参加し、リユース市場の現状や課題、将来展望について議論が行われました。

合田常務からは、エコオクの事業を通じた以下の取り組みが紹介されました。
- 国内外のBtoBオークションによる安定した販売力の確保
- ブランド品だけでなく、カメラや小型家電などの販路開拓
- 多角的な販売チャネルの構築による持続可能な成長の実現
これにより、国内市場における限界を補いつつ、海外市場の需要に対応している現状が共有されました。
リユース市場の現状と課題
講演では、リユース市場全体の現状についても議論がありました。特に高齢者層の参加促進が市場成長に重要であることが示されました。
- 加藤氏は、リユース利用者層の拡大の必要性を指摘。国内では60代以上の高齢者層が市場に参加しやすい仕組み作りが重要であると述べました。
- スウェーデンでは衣類の95%が再流通する一方、日本では35%に留まることから、国内での参加率向上の必要性が浮き彫りになっています。
- 原田氏は、フリマアプリや買取店の国内市場が頭打ちである現状を指摘し、一次流通メーカーやブランドのリユース参入の重要性を示しました。また、出品や買取の手間を軽減する新たな仕組みが市場拡大の鍵になることも紹介されました。
合田常務は、エコオクのBtoBオークションを通じて、国内市場の限界を補いつつ海外需要に対応する取り組みを説明しました。これにより、国内外の事業者に向けた安定的な取引の提供が可能となっています。
2040年に向けたリユース市場の展望
講演会では、長期的な視点でリユース市場の将来も議論されました。Web3やブロックチェーン技術、サーキュラーエコノミーの導入が、市場の効率化や資源循環に寄与する可能性が示されています。
- 原田氏は、ブロックチェーン技術により所有権の移転だけで取引が完結するケースが増え、越境取引の効率化が期待されると述べました。
- 合田常務は、リユース事業を通じた資源循環やサーキュラーエコノミーへの取り組みを推進していることを紹介しました。
- 加藤氏は、欧米での事例を踏まえ、メーカーによる回収責任やインセンティブ制度の導入が日本市場でも必要になると指摘しました。
こうした議論を通じ、リユース市場は高齢者層の参加促進、グローバルな流通、技術革新の活用により、持続可能な成長と循環型社会の実現に向かうことが確認されました。
今後のエコオクの取り組み
エコオクは、国内外のリユース事業者が安心して取引できるプラットフォームを目指し、以下の取り組みを継続して進めていきます。
- オンライン完結型の入札・出品システムによる効率化
- 海外バイヤーとの越境取引の拡大
- サーキュラーエコノミーの視点を取り入れた資源循環の推進
今回のカンファレンスへの出展と講演を通じ、エコオクはリユース市場のさらなる成長と、持続可能な社会づくりに貢献していく決意を新たにしました。
エコオクは、今後もリユース業界のDXをリードし、価値ある循環型社会の実現に向けて挑戦を続けます。
 
			 
				